一般的に言って主な作業は、腰の高さの農床へ水や液肥を注ぐ、野菜を植え付ける、手入れ(虫取り・枯れ葉取りなど)をする、野菜を収穫する――の4つです。車椅子でも作業が出来るといいますのは、農床の高さを車椅子の方に合わせて容易に調節できるからです。未来型高床式農床システムは各台にジャッキ機能が備わっておりますので、作業者の活動状況にあわせて設置を変更することが出来ます。農場によっては床面がコンクリート仕上げの個所もありますので、車椅子で充分に行動が出来ます。
当社では、様々な人たちが働けるように、と考え続けてきました。したがって野菜の植え付けや収穫についても機械化(自動化)を考えてみましたが、あえて手作業の部分を残したのです。人間のカンに頼る作業はありませんので、昨日までサラリーマン、今日からは野菜生産農家――といった転職も可能です。
ご利用者が野菜作りに惹かれるのは、仮に葉物野菜「チンゲン菜」の世話をする場合ですと、収穫まで約1か月の早さですから、葉の形や色彩や高さが変わっていくのを毎日観察できるのです。「育つ姿」に連日触れられて、やがては「生きているナ」と実感されてくるのです。この点が「野菜作りに惹かれる」と喜ばれる理由の1つなのでしょう。
「私の太陽農園」の事業目標は“将来は障がい者の方々に自立生活をしてもらおう”というものです。ご利用者の内には、作業を続けるうちに徐々に人間的成熟の度合いが増す方が居られます。私どもにとっては嬉しい限りです。
1)
各作業の手ほどきはするが、自らの意思で動けて、さらに判断が出来るように促します。
2)
各自、育てた野菜を収穫後に食膳へ配られることがあり、素朴な喜びが生まれます。
3)
ビニールハウス内では周到な見守りがあって、ご利用者を安心して任せておけます。
4)
根底に「会長と社員は親子の関係」という親会社・株式会社茂広組の伝統精神が貫かれています。
5)
グリーンファームからマイスター(職人)として認定されれば、グループ会社が経営する砂栽培農場への就労移行などを斡旋します。
チンゲン菜の場合
大阪産認定野菜の生産を行います。
苗作りを開始(播種)します |
定植可能まで育苗します |
砂栽培ベッドに定植します |
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自動灌水装置で液肥提供 |
日々の育成管理を行います |
約30日で収穫サイズに成長 |
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収穫は抜くだけの軽作業 |
収穫した野菜を袋詰めします |
いざ出荷へ! |